28歳新入社員のひとりごと

28歳の不安障害と鬱持ちの新入社員が現実にしがみつくためのブログ

正社員として働き生きるということ

初めまして。このたびブログを始めてみようと思い立ったさふぇおぴぽと申します。

自己紹介も兼ねて現在の僕の状況と悩みを書き連ねていこうと思います。
誰かに見てもらえるという事はあまり期待していません。

僕は、もうまもなく正社員として働き始めます。
それが、怖い。怖くて怖くてたまらないのです。

元々うつ病と不安障害を抱えながら、父親と正社員で働く弟と3人で暮らしながらアルバイトをしてなんとか生計をたてていましたが、
大分体調も上向いて来たので、主治医の許可を得て就活を始めました。

就活をしてみたら結構あっさりと内定が貰えました。
しかし、内定を貰ってから、落ち着いて来ていたと思っていた不安障害が一気にぶり返してしまった。
思いがけないココロの反応に動揺しましたが、しかしよく考えてみれば、当たり前の反応でした。

いつかは定職に就かないといけないなどとぼんやりと考えながらアルバイトを続けていましたが、
その実、何も考えていなかった。
正社員として働くということ、その責任、その覚悟。
僕は、正社員になることを上辺で望みながら、正社員になることから逃げていた。

正社員で働く友達から聞く愚痴。ノルマや残業の話。
久しぶりに会った友達のやたら老けて見えた顔。薄くなった髪。
友達の家に泊まった時に聞いた、睡眠中のけたたましい歯軋り。
それらを僕は、今の今まで自分の事として受け止めていなかった。受け止める事から逃げていた。
正社員になれば、僕にも襲いかかるに違いないその光景から目をそらしていました。
その事に、内定を貰った今気付かされた。

僕の就職を機に久しぶりに弟と話をしました。
弟は就職して2年、毎日朝6時に家を出て、毎日早くて21時、遅ければ23時、24時に帰ってくるような生活をしていますが、
詳しく話を聞いてみると、営業のノルマに追われ、社内での立場も危うく、
毎日胃をキリキリさせながら働いているとの事でした。
「兄貴も不安障害だかなんだかで辛いらしいけど、俺が病気になりたいくらいだよ。」
弟の話は、僕の就職を控えて不安定な精神を抉るのに十分すぎる威力でした。

正社員で働く友達は、ほとんど皆一人暮らしをし、結婚した人もちらほらいます。
正社員を目の前にして初めてわかった、その凄さ。
みんな、生きるために、命をすり減らして働いているんだ。
それが、「大人」になるって事なんだ。

正直今の僕には、生きている理由もないし、楽しい事もあまりありません。
友達の話を聞くたび、なぜそんな思いをしてまで働いて生きなければならないんだと思う。
でも寝てこのまま目が覚めなければいいと思う事はあっても、死ぬ勇気はないし、
人並みの人生を諦めて一生フリーターで生きていく覚悟すらできません。
人生に絶望していながら、人生を捨てきれないのです。

できる事なら、親の庇護の元で気楽にフリーターでもしてずっと生きていきたい。
でももう親も齢70を間近に迎え、まだ働いてくれていますが、それもあと何年続けられるかわからない。
あと何年生きていてくれるかわからない。
それまでに僕は大人になって、自立して、自分の力で生きていかなければならない。

このまま、手負いのココロと生半可な覚悟で正社員の荒波に飛び込んでも、
メタメタのボコボコに打ちのめされてますます精神を痛めてしまうのは目に見えています。
でも、そうしないと僕は「大人」になれないのです。
そして大人にならなければ、この先僕は生きては行けないのです。

就職する事は、「大人」になるための通過儀礼なのだと気づきました。
僕は、自立するのが怖い。
自分の力だけで生きていかなければならなくなるのが怖い。
僕は、大人になるのが怖いのです。